2.5次元舞台を観ていると、「影アナ」「暗転」「カテコ」「アフト」など、聞き慣れない言葉が登場します。意味を知らなくても公演は楽しめますが、用語がわかると、今どのような進行や演出が行われているのかをつかみやすくなります。
この記事では、公演の開始前から終演後までによく聞く7つの用語を、初めて観劇する人にもわかりやすく紹介します。チケット購入から観劇当日までの流れを先に確認したい人は、次の記事もあわせてご覧ください。

開演前に聞こえる「影アナ」と「前アナ」
影アナは舞台裏からのアナウンス
「影アナ(かげアナ)」とは、舞台裏、つまり幕の裏から行うアナウンスのことです。客席から話している人の姿は見えなくても、声を通して観客へ案内を届けます。
そのなかでも、公演が始まる前に諸注意を伝えるアナウンスは「前アナ」と呼ばれています。携帯電話の電源を切ることや写真撮影をしないことなど、観劇前に確認しておきたい内容が案内されます。
役になりきった前アナも楽しみのひとつ
2.5次元作品では、キャストが役になりきったまま前アナを担当する演出が行われることもあります。担当するキャストが日替わりになる場合もあり、本編が始まる前から作品の雰囲気を楽しめる時間です。
楽しい演出が加わっていても、案内されているのは公演を観るうえで大切な注意事項です。キャラクターらしい話し方を味わいながら、内容もしっかり聞いておきましょう。観劇時の基本的な注意点は、次の記事でも確認できます。

場面を切り替える「暗転」
照明を消して舞台を暗くする演出
「暗転(あんてん)」とは、舞台照明を一時的に消し、舞台上を真っ暗にする演出手法です。主に場面転換や演出効果のために使われます。
照明が消えると、ひとつの場面が終わったことや、次の場面へ移ることが伝わりやすくなります。暗くなること自体が、舞台の流れをつなぐ演出の一部になっているのです。
暗転明けの変化に注目
暗転している間も、舞台上ではセットの転換や役者の入れ替わりが行われていることがあります。照明が再びついたとき、舞台の景色や登場人物が大きく変わっているかもしれません。
初めて観ると突然の暗さに驚くかもしれませんが、暗転も公演の進行を支える大切な手法です。「暗転前と何が変わったのだろう」と意識すると、場面転換の工夫まで楽しみやすくなります。
終演後の「カテコ」とは?
カーテンコールを略した言葉
「カテコ」は「カーテンコール」を略した言葉です。終演後、鳴り止まない拍手に応えて、キャストが再びステージに登場することを指します。
物語としての本編が終わったあとに、出演者がもう一度姿を見せる時間なので、「本編の終了」と「キャストの再登場」を分けて考えると理解しやすいでしょう。観劇後に「今日のカテコ」という話題を見かけた場合は、このカーテンコールを指しています。
千秋楽では複数回のカテコになることも
公演最終日である千秋楽では、キャストが複数回登場するトリプルカーテンコールや、観客が立って拍手を送るスタンディングオベーションになることも珍しくありません。
「トリプルカテコ」という言い方を聞いたら、カーテンコールが重ねて行われた場面を思い浮かべるとよいでしょう。とくに千秋楽では、本編が終わったあともカテコまで含めて印象深い時間になることがあります。
「アフト」と「アフイベ」の違い
アフトは終演後のトーク
「アフト」は「アフタートーク」の略です。終演後にキャストやスタッフが登壇し、作品の感想や制作秘話などを語る時間を指します。
本編を観た直後に作品についての話を聞けるため、舞台の余韻と一緒にトークを楽しめます。ただし、アフトはすべての公演回に設けられているとは限りません。
アフイベはファン向けの追加イベント
「アフイベ」は「アフターイベント」の略で、終演後に開催されるファン向けの追加イベントです。「終演後に行われる」という点はアフトと共通していますが、アフトがトークを表すのに対し、アフイベは追加イベントを表す言葉です。
アフイベの登壇キャストは日替わりであることが多いため、誰が登壇するのか知りたい場合は、事前に公式サイトを確認しておきましょう。公演を選ぶときも、本編だけでなくアフトやアフイベの有無を確認すると、希望に合う回を見つけやすくなります。
終演後に行われる「お見送り」
「お見送り」とは、終演後、劇場を出る観客をキャストが見送る企画です。キャストに手を振ったり、会釈を交わしたりできる場合があり、出演者を間近で見られる機会になります。
本編やアフトとは異なり、観客が劇場を出る流れのなかで行われる企画、と覚えるとわかりやすいでしょう。短い時間でも、舞台上とは違った距離感でキャストを見られるため、公演の最後まで心に残る場面になりそうです。
アフイベと同様に、お見送りも「終演後に行われるもの」ですが、内容は同じではありません。追加イベントを表すのがアフイベ、劇場を出る観客をキャストが見送る企画がお見送りです。似た時間帯に使われる言葉でも、何が行われるのかに注目すると区別できます。
客席に向けた「ファンサ」
ファンサービスを略した言葉
「ファンサ」は「ファンサービス」の略です。キャストが観客に向けて手を振ったり、視線を送ったりすることを指します。アンコールの場面などで行われることがあります。
舞台上のキャストが客席へ反応を届けるのがファンサです。一方、お見送りは劇場を出る観客をキャストが見送る企画なので、同じようにキャストを身近に感じる場面でも、行われる状況が異なります。
言葉を知ると感想も読みやすくなる
観劇後の感想で「アンコールでファンサがあった」と書かれていたら、キャストが客席に向けて手を振ったり視線を送ったりした場面について語っていると考えられます。意味がわかれば、ほかの観客の感想もイメージしやすくなるでしょう。
なお、「箱推し」「単推し」「現場」など、ファン活動に関する言葉を知りたい人は、次の用語集も参考にしてください。本記事の進行・演出用語とあわせて読むと、舞台にまつわる会話をより理解しやすくなります。

進行用語に関するよくある質問
- 「カテコ」と「アフト」は同じものですか?
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同じものではありません。カテコは終演後の拍手に応えてキャストが再びステージに登場するカーテンコール、アフトはキャストやスタッフが作品の感想や制作秘話などを語るアフタートークです。
- アフトやアフイベは毎回ありますか?
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アフトは、すべての公演回に設けられているとは限りません。アフイベも登壇キャストが日替わりであることが多いため、参加したい場合は事前に公式サイトで対象の公演回を確認しましょう。
- 暗転中は何が行われているのですか?
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暗転中も、舞台上ではセットの転換や役者の入れ替わりが行われていることがあります。照明がついたあとの舞台や登場人物の変化に注目すると、場面転換をより楽しめます。
- 影アナと前アナの違いは何ですか?
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影アナは舞台裏から行うアナウンスのことです。そのうち、公演開始前に携帯電話の電源オフや写真撮影禁止などの注意事項を伝えるものが、特に前アナと呼ばれています。
まとめ
影アナから暗転、カテコ、そして終演後のアフトやお見送りまで、進行用語は公演の流れと結びついています。最初からすべて覚える必要はありません。実際の場面と用語を少しずつ結びつけながら、2.5次元舞台ならではの演出や終演後の時間まで楽しんでみてください。

